縄文の螺旋に魅せられて「宇賀神拓也写真展 JOMON – SPIRAL」
4月26日(火)から中町通りグレインノート2階ギャラリーで始まりました。
「宇賀神拓也写真展 JOMON – SPIRAL」
魅力的な看板に惹かれてお店の中に入ります。
2階への階段を昇るとギャラリースペースになっています。
螺旋を辿る 最初の1枚で日常からの意識を解く
縄文土器に魅せられてその世界に入り込み、文様が「へその緒」にしか見えず写真を組み合わせていくことで螺旋が生まれる体験をする
写真はすべて作者によるカラーの手焼き暗室作業の中で、繊細でダイナミックな写真が出来上がります。
上の作品は、同じ写真を並べた組み写真です。(撮影の状況でライトの光が反射していて本物とはかなり違います)
真ん中の写真が標準の焼きです。その下↓ 左← 上↑ 上↑ 右→ 下↓ 下↓辿って見ていきます。
同じ写真を焼き時間を増やしていった写真を並べています。形が生まれてくる過程=ものが見えてくる=ものが見えなくなる。
写真をじっと見ることで、各々考え、感じる時間を持てます。
朝日村にお住まいの作者の宇賀神拓也さんです。
朝日村にある「朝日美術館」に展示されている地元から発掘された縄文土器を冬季閉鎖中に許可をもらい4×5の大型カメラを用いて館内で撮影された作品です。
見下ろす
作品は、壁面だけではなく台の上にも貼られています。
長野県朝日村で出土した縄文土器に特徴的な螺旋紋様に着目した作品約20点を展示します。
数年前、作者が住む朝日村で新たに建設されるバイパス工事に伴って行われた発掘調査をきっかけに、かつて同じ土地に生きた人々が繰り返し土器に描いた螺旋紋様に強く魅かれるようになった作者は、大判フィルムカメラを使って紋様の接写を続けてきました。
縄文時代、私たちの祖先が残した螺旋紋様は自由に、伸びやかに、時に混乱しているかのように複雑な姿で描かれています。言葉の代わりに今に残された螺旋のかすかな囁きは、5000年後の子孫である私たちの胸にどのように響くでしょうか?
作者自ら行う緻密な暗室作業から生まれたフィルム写真を使って縄文螺旋の世界を展示空間に展開します。
お土産にポストカードも!
写真も販売しています。宇賀神さんが在廊されていますので、お尋ねください。
木製の額は、すべて宇賀神さんの手作りです。
ちょっとおまけ
四月の爽やかな風が、開けられた窓から入ってきます。外を覗いてみました。
蔵造りの家が並んで、東には美ケ原に繋がる東山も見えます。
西にお日様が傾いていきます。
- 2022.4.26 (火) 〜 2022.5.8 (日) 10:00 – 18:00 まで開催
作者の宇賀神さんとのお話しもとても楽しいので、ぜひお出かけください。